私たち埼玉県立小鹿野高等学校は、平成30年度より地域の方々の協力により「竹あかりプロジェクト」を立ち上げ、取り組んでまいりました。
「竹あかり」というものは切り出した竹にインパクトドリルやジグソーなどを使用し、デザイン穴を開け、中にろうそくやLEDライトを入れ、デザイン穴から漏れる灯りを楽しむアート作品です。
私たちの「竹あかりプロジェクト」が立ち上がった背景には現在小鹿野町が抱える諸問題が多く関わっています。
1つ目は高齢化です。私たちが通う埼玉県立小鹿野高校は埼玉県の北西部にあります。学校は山林で囲まれており、竹林もあります。高齢化により、山や竹林の維持管理が難しくなっている状況があります。「竹あかり」に使用する竹は竹林の管理が難しくなりつつある家庭に竹の提供を依頼します。竹を提供していただく代わりに間引き作業を実施します。
2つ目は町内の人口減少です。高齢化とも関係ありますが、年々町内の人口が減っています。そのため、地域に活気がなくなりつつあります。「竹あかり」のイベントを開催することで、地域に人が集まり、コミュニケーションが生まれ、活気を取り戻す一助になります。
3つ目は環境保全です。間引いた竹林の地に栄養が巡るよう、「竹あかり」の端材など廃棄しなくてはならなくなった竹を山に戻し、自然に還るサイクルを生み出します。
これらの諸問題を「竹あかり」を通じて、地元の役場や地元住民の皆さんと連携・協力していただきながら、イベントを企画・運営に取り組んでいます。現在「竹あかりプロジェクト」は「地域を照らし、心も照らす。」という副題を掲げ、地元の諸問題解決に取り組んでいます。
竹を取る前 竹を取った後
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イベントによる交流
小鹿野高校「竹あかりプロジェクト」
~尾ノ内百景氷柱会場で実施(令和2年)~
全日程終了 応援ありがとうございました!
予定されていた令和2年1月25日(土)~2月24日(土)の期間内、毎週土曜日、ライトアップ・竹あかりは予定通り実施しました。
初回の1月25日(土)のライトアップでは、昨年のように道をすれ違えないほどの人出とはいきませんでしたが、県外ナンバーの車も多く予想以上の方にお越しいただきました。このライトアップに合わせて、小鹿野高校生徒会による「竹あかり」の展示も実施しました。 |
(関連記事)
NHK 令和2年2月9日(日)午後7時30分放映
小鹿野町 町報
https://www.town.ogano.lg.jp/cms/wp-content/uploads/2019/02/1903-0203t.pdf
埼玉新聞2020年1月27日
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000006-saitama-l11
毎日新聞2020年1月22日
https://mainichi.jp/articles/20200122/ddl/k11/040/053000c
西秩父商工会
https://www.nishichichibu.or.jp/info/sightseeing/2020/01/3005/
テレ玉 ニュース545 2月11日放映
埼玉県ホームページ「介護職員しっかり応援プロジェクト」新着情報欄に動画のリンクがあります。下記よりご確認ください。