日誌

弓道部 卒業式 明日から違った風景に

 70回だったんですよね。区切りの、節目の卒業式だったんですよね。コロナで始まり、最初は、友達と顔を合わせるのも月に数回程度でしたね。

 ホームページに上がっている卒業式の動画は、今回卒業したみんなと入れ替わりで卒業していった先輩のものです。保護者も入れず、在校生では送辞を読む代表の生徒のみが参加。今回、保護者も在校生も体育館に入って、卒業生をお祝いすることができました。でも、そうではない卒業式を経験した先輩がいることを忘れないでくださいね。

 

 弓道部からはひとり。飯塚が卒業を迎えました。

 ここにこれを書くのも久しぶりです。卒業生のためのメッセージ。前の学校から、ずっと続けていることですが、卒業生が数年いなかったので・・・。それでは、行きますね。

 

飯塚さん

 

 ふらりと、弓道場へやってきたような気がしました。入部届を提出して、さっそくジャージに着替えたんだっけ?

 そして練習も制限されて、週に2回とか学校に来ない日は当然部活もできませんでした。弓を引けるようになるのも他の先輩たちより当然遅かったですね。

 部活への取り組みとか、試合に対する心がまえとか、その感覚が自由すぎて、叱ったこともありました。「自覚」が芽生え始めた飯塚は、もうそのころの飯塚ではなかったような気がします。

 実は、いいこと悪いこと。意外かもしれませんが、大野にはばれてないだろうと思っていることでも、知っていましたよ。遠回しに言ってもなかなか理解してくれない(笑)人でしたから、そのことについて言われてるって自覚はなかったかもしれませんね。そこのところを3年間清水先生には助けてもらっていました。(初めて明かしますけどねこれは)

 

 夏の大会の後に引継ぎをしましたが、審査を受けたいということで、結局本当の意味で3年間道場に通ってしまいましたね。だから飯塚のいない弓道場の風景というのがイメージできないなぁと感じています。

 

 さて、「正射必中」という言葉を卒業記念のフォトに入れておきました。正しく行射すれば必ず中るという意味です。

 正射とは、弓を引く上での正射ということではなく、人生においてもそれぞれの正射があるのだと思います。自分自身が正しく行動していれば、必ず目的は達成できる。必ず努力は報われる・・・。

 きれいごとだという人もいるでしょうが、そんな気持ちを持ちつつ飯塚自身の「正射」を見つけてほしいと願っていますよ。

 

 3年間ありがとう。飯塚が入部し、部活を続けてくれたおかげで、自分自身も成長できたと思います。変わることができたと思います。いい意味で(悪い意味もあるかもしれないけどなぁ・・・)周りに影響を与え続けてきましたね。立ち止まり、振り向きながらでいいから、そのまままっすぐに突き進んでください。

 弓道を好きになってくれたことを一番うれしく思ってます。

 また弓道場で!!

 あそこは飯塚を「おかえりなさい」と迎えてくれる場所であり続けるんだからね。